年: 2013年

栄養士コラムVol.20

Dream come true!!
早い時期からのはっきりとした将来像

大変ご無沙汰し申し訳ありません。
日本は、桜が咲いたと伺いました。日本の桜は本当にいいものですね。

フロリダ州は寒いですが、雪が降ることなく穏やかな天候です。
2月からつつじと木蓮が同時に咲き、今は自然のふじが咲いています。

また、ディズニーワールドで有名なオーランドから車で約1時間程度のフロリダ州タンパでは、現在、ニューヨークヤンキースのイチロー選手、黒田選手などが春キャンプに来ています。

こちらでは、キャンプといっても、合宿の時はSleeping campと言い、集中して練習することをcampと言います。

大学もUniversityとは総称であり、Collageという言葉の方が頻繁に使用されます。

こちらフロリダ州立大学の野球部は、全米Collageリーグで何度となく優勝しています。

ジョン・ワズディン(John Truman Wasdin , 1972年8月5日 )投手は、フロリダ州立大学の卒業生であり、読売ジャイアンツで投げた経験のある選手です。

何人ものプロ野球選手を輩出させています。

その監督が、Mike Martin監督であり、全米でとても有名です。

その名をとってMake Martin Baseball Camp がフロリダ州立大学野球場を使用し、年に2回12月末と6月から7月にかけて行われます。

アメリカには、日本のような甲子園はありません。

プロ野球選手になりたい子供たちは、小学生4年生くらいから様々なリーグのトライアウトを受け練習と試合を繰り返し成長していきます。

そして、自分をアピールしていくようです。

従って、フロリダ州立大学のように強い大学チームに対しても、小さい時からアピールをしていくようです。

9歳のお母さんは、「フロリダ州立大学に入学するにしても、あと9年しかない。もし本人が本当にチームに入りたいのであれば、これから準備しなければ。すぐにその時は来るから。」と。

決して安いお金ではありません。
それでもわが子のために小さい時から準備するのは、どの国も同じだと感じました。

昨年12月のキャンプには、9歳から15歳までの子どもたち150人、全米20州からの参加者があり、アメリカに親の仕事で2年間滞在している15歳の日本人の少年が別の州から参加していました。

練習も、体を動かすよりも、理論の説明の方が多いように感じました。

また、練習開始時から、常にコーチ陣は選手の状況を判断しています。

そのため、走る速度や、投球速度など測定できることはすべて測定をし、フロリダ州立大学においても常に良い選手がいないか探しているような雰囲気も感じられました。

常に自分の実力をアピールしなければならない状況は、小さい時からの習慣であっても、常に実践力がもとめられる社会の厳しさを垣間見たような気がします。

興味のある方は、以下のホームページをご覧ください。

Mike Martin Baseball Scholl
http://collegebaseballcamps.com/seminoles

少し科学で栄養を考えましょう!!

さて、今年は少し科学的な説明を多く加えるようにしたいと思います。
体の仕組みをしっかり理解することは、“何を食べたら自分の体が最適な条件になるのか”というとても大きな、そしてとても大切な事を理解するために必要な知識だからです。

今月は、口に入れる前の食べ物について

さて、食べ物は、生で食べる場合と、熱を加えて食べる場合で、すでに化学的反応が起きています。栄養素はどのように変化しているのでしょうか?

例えば

水で洗うだけでも、栄養素が流れていきます。ビタミンCは最大で50%は流れます。

調理中に水溶性ビタミン類は、20%~30%損失します。つまり、使用する前の食材の栄養素が少なければ、料理しても、栄養素は少なくなる一方です。
その結果、素材のうま味やおいしさが失われ、結果的に、調味料を多く使用し、味を濃くしなければならなくなります。

水溶性ビタミン類とは水に溶けやすく、体内では酵素を補う補酵素として働くことが多いビタミン類です。
体をつくったり、エネルギーをつくりだすために大切な栄養素です。

○Thiamin(チアミン ビタミンB1、C12H17N4OS)

特徴1 チアミンの中には、Sの硫黄も含まれています。体内の3大栄養素である炭水化物・タンパク質・脂質は、C:炭素、H:水素、N:窒素、O:酸素から構成されています。しかし、チアミンや必須アミノ酸(体内では十分に合成することができないため、必ず摂取しなければならないアミノ酸)のメチオニン、システインにも、Sの硫黄が含まれます。硫黄も、体内に必要な栄養素です。

特徴2 チアミンは、酸性の状態には安定ですが、アルカリ性や熱には不安定です。(国立栄養研究所ホームページ)

その他の水溶性ビタミン類 化学式にちょっと注目してください!

  • ○Riboflavin(リボフラビン、ビタミンB2、C17H20N4O6
  • ○Niacin(ナイアシン、ニコチン酸やニコチン酸アミドの総称、ビタミンB3 、C6H5NO2
  • ○Pantothenic acid(パントテン酸、C9H17NO5
  • ○Vitamin B6(ビタミンB6、ピリドキシン (pyridoxine)、ピリドキサール (pyridoxal) およびピリドキサミン (pyridoxiamine)の総称)
  • ○Folate(葉酸、C19H19N7O6
  • ○Biotin(ビオチン、C10H16N2O3S)
  • ○Vitamin C (ビタミンC、C6H8O6
  • ○Vitamin B12 (ビタミンB12、コバラミン、C63H88CoN14O14P)

*ほとんどのビタミンB群は、不足することはありません。

*これらのビタミンB群は、肉では豚肉、鶏肉、野菜では緑の濃い緑黄色野菜、豆、種実類、そして海藻類を摂取していれば問題はありません。

*ほとんどがO:酸素、C:炭素、H:水素、N:窒素から成り立ち、その他として、S:硫黄やP:リンが関わっているということを意識してみてください。

管理栄養士 徳野 裕子

栄養士コラムVol.19

徳野管理栄養士の『栄養レター』

今月は5月に保護者の皆さんにお配りしたものの一部をアップします

 

今回は図解が多数あるので、ブログに全文を貼りつけました。

こちらからご覧ください⇒栄養レター