今日は、クリスマスイブ。早いものであっという間の1年だったのではないでしょうか。1年が終われば、子ども達は次の学年へ成長します。当たり前ですが、最近では「10年ひと昔」という言葉があります。「3年ひと昔」、人によっては「1年ひと昔」と言われます。それだけ、私たちの生活環境が目まぐるしく変化しています。
では、私たちの身体はどうでしょうか?
心は、人によってはその速さに追いつける人もあるかもしれませんが、体は決してそのスピードに合わせて進化するわけではありません。
例として、細胞は日々進化を繰り返します。10㎝のシャーレ(丸い器)の中の細胞は3日~5日でシャーレいっぱいになります。成長=分化しつつ成長します。
私たちの体も、約60兆個の細胞から出来ていると言われています。シャーレの中と同じ細胞の分化が起こっています。シャーレの中の細胞は、人が入れ替えをせず、成長する場が無くなれば、細胞は死んでしまいます。人間の体は、常にどこかで細胞の成長(分化)と細胞の死が行われ、不用になった細胞は体の外へ出ていきます。もしくは、かさぶたのように剥がれていき、その下には新しい皮膚(細胞)が形成されています。
だから、細胞には、元気さ(細胞の分化のスピード)があるのです。生まれてすぐの赤ちゃんの細胞分化のスピードは、恐ろしいほど早いです。そのため体にかき傷ができてもすぐに修復します。
一方、生まれてから人は死に向かい、死に向かうこと=細胞の分化のスピードは遅くなっていくと考えられています。
確かに、細胞の分化のスピードは遅くなるかもしれません。シャーレの中の細胞も、シャーレを4回から5回換えると、その後の細胞の元気はなくなります。また、細胞への栄養が誤ったものであれば、その細胞の元気さは維持することはできません。
右の図1の細胞は、生まれたての細胞です。皆さんこの写真を見たときどのように感じられますか? では、次の図2の細胞を見てどのように感じられますか?
図2の細胞は、成長を続けた結果です。残念ながらこの細胞では、現在進めている実験は上手くいきません。つまり、細胞に元気がないのです。
私たちの体も、目には見えませんがこのような現象があるということです。だからこそ、お願いしたいことは、適切な食事、特に、体に害を与えない食材選びを皆さんに心がけて頂きたいと思うのです。
体に害を与えない食材選びとは?
例えば 農薬
食品添加物
薬品
環境汚染物質
予防策としては、食品表示をしっかり見ましょう!
どのような農薬が使用されているか気にしましょう!
環境汚染状況はどのようになっているか気にしましょう!
保存料:食中毒から守ってくれるものです。従って、多くのお惣菜などの生食品にはなくてはならないものです。この利点を利用しつつ、お惣菜と上手く付き合っていきましょう。
毒性の指摘もある要注意添加物
合成着色料 赤102、赤3、黄4、黄5、青1、青2など
発色剤 亜硝酸ナトリウムなど
合成甘味料 サッカリンナトリウム、アスパルテーム、アセスルファムKなど
合成保存料 ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、安息酸ブチルなど
防かび剤 OPP、TBZ
酸化防止剤 BHT,BHA
遺伝子組み換え食品および添加物 (平成26年12月15日現在 厚生労働省)
じゃがいも(8品種)、大豆(18品種)、てんさい(3品種)、とうもろこし(200品種)、なため(20品種)、わた(44品種)、アルファルファ(3種)、パパイヤ(1品種)
α―アミラーゼ、キモシン、プルラナーゼ、リパーゼ、リボフラビン(VB2)、グルコアミラーゼ、阿αーグルコシルトランスフェラーゼ、シクロデキストリングルカノタランスフェラーゼ
管理栄養士 德野 裕子