栄養士コラムVol.13

徳野管理栄養士の『栄養レター』

今月は12月に保護者の皆さんにお配りしたものの一部をアップします。

Dave Baseball Academy

 

自己コントロール力

 

 先日平成23年12月18日(日)、後楽園ホールでプロボクシング第58回全日本新人王決勝戦が開かれました。そこに私が1年半前に出会ったプロボクサーの千波丈二選手が出場しました。きっかけは、減量が上手くいかず、試合でパワーがでないという相談でした。3回ほど直接相談を受け、その後はメールのみの連絡でした。再び連絡を受けたのは東日本選手権で優勝し、新人王と技能賞をもらったことの報告でした。そして先日日本一を決める試合だったです。残念ながら試合終了2秒前KO負けでした。しかし、勝者京口竜人選手からは、「相手が強く底力がすごかった。最後は手を出さないといけないと思った。勝ててホッとしてます」とのコメントでした(毎日jp スポーツ欄より)。

 千波選手は、大学2年生20歳です。私は同じ年齢のアマチュアスポーツ選手もサポートしています。しかし、彼が際立っていたのは、「自己コントロール力」でした。体重制限のある競技ではあるためかもしれませんが、プロ・アマ問わず一流選手になるためには必要なことだと思います。結果、ほんの数回での相談で彼は栄養補給方法ならびに減量方法を確立しました。

 残念ながら試合には負けてしまいましたが、彼は自己コントロール力で、底力のある体力を身につけました。コンディションが悪かったからと逃げることができなくなりました。つまり、自分の技術と真正面から勝負しなくてはならなくなります。だからこそ成長し続けることができるんだと思います。皆様も機会がありましたら応援よろしくお願いします。そして、この自己コントロール力を身につけることは、小さい時からの教育だと思います。どうぞ、食を通しても“自己コントロールする力を身につける習慣”をつけてください。

 最初は、どんなことでもいいです。

例えば、「コカコーラは1週間に1回にする。食べるものは、どんな食品でできているか確認をしながら食事をする。お菓子はいつ食べたらいいか考える。」などなど何でも構いません。 食べることを意識させる そこから始めてはいかがでしょうか。

スポーツ貧血

 貧血という言葉はよく耳にされると思いますが、スポーツ貧血という言葉を知っていますか?

 スポーツ選手にみられる内科的疾患(障害)で貧血は頻度の高いものです。つまり、注意しなければ誰でも貧血[鉄欠乏性貧血]は起きやすいです。ではなぜ起きやすいのでしょうか。

 原因は・・・

①汗からの鉄の損失 

②トレーニングによる筋肉量の増加→ミオグロビン鉄の需要が増加 

③運動に伴う溶血や赤血球破壊の亢進(たかぶり) 

④消化管、尿路系からの出血             などがあげられます。

実際、子供たちの場合は、これらの要因による直接的な鉄欠乏性貧血は起こりにくのですが、運動で汗を大量にかいたり、成長期のため、鉄の摂取を意識することが大切です。

 食事からの鉄摂取への注意!

 鉄の多い食品だったらどれも同じと思っていませんか? 例えば、鉄といえばレバーやひじき。確かに鉄を多く含んでいますが体の吸収しやすい鉄とは異なります。実際、貧血を起こした場合は、食品からではなく鉄剤を利用しなければなりません。その理由が鉄の吸収率です。

 

消化管からの鉄吸収率

口からの平均吸収率 約10~15%

ヘム鉄と非ヘム鉄で吸収率が異なる。

ヘム鉄が多い動物由来の鉄の小腸での吸収率は10~15%

アサイーは、ヤシ科の一種でブラジル・アマゾンが原産

非ヘム鉄が多い植物由来の鉄の小腸での吸収率は2~5% 

ただし、非ヘム鉄はビタミンCと一緒に摂取すると3倍に増える。  

 現在注目されているアサイ―は、ビタミンCが多く、鉄分も多く、非ヘム鉄の吸収率が高い食品です。

小腸における鉄吸収を阻害するものとして・・・

~~緑茶、コーヒー、食物繊維、胃酸分泌を抑制する薬剤、亜鉛・マグネシウム・カルシウムなどのサプリメントの併用テトラサイクリンなどの抗生物質など~~

従って、通常は食事の質を考え、欠食なく食事をしていれば鉄欠乏を起こすことはありませんが、ほんの少し意識することも大切だと思います。

管理栄養士 徳野 裕子

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