年: 2011年

栄養士コラムVol9

徳野管理栄養士の栄養士コラム。今月は8月のレターの一部をお送りします

平成23年8月22日

Dave Baseball Academy

栄養レター 

練習を毎日しっかり行うための食事とは!?

  夏休みもあとわずかとなりました。熱中症に気をつけながらの練習や合宿、そして試合と、野球を通した行事が様々行われたことと思います。私もこの夏、2つの合宿に参加し、これからもう一つ合宿に参加してきます。どの合宿も体を強化する合宿です。毎日しっかり練習ができなければなりません。2つの合宿では、お蔭様で熱中症もなく、けが人もでることなく無事に終了しました。そこで分かった練習をしっかりできるための食事のポイントをまとめてみました。

  ポイントは7つです。

1.十分な睡眠 遅くとも11時には。子供は遅くとも10時には寝ましょう。

寝不足は、翌日の練習にももちろん影響しますが、何よりも翌朝の食欲に影響を与えます。その理由は、腸や胃を活発に動かすためにもホルモンや消化酵素といった酵素が必要です。そのホルモンや酵素は、体内で常に作られ続けなければなりません。そのホルモンや酵素は、夜中の12時を中心に作られるのです。

2.朝ごはんをしっかり食べましょう。

最初は、何でもいいです。ただし、お菓子に類似したものはやめてください。果物もしっかりと。今の時期は、桃、これからは柿やりんごがベストです。

3.夜ごはんは、極力揚げ物は控えましょう。もし、お肉を食べる場合は、寝る2時間前として、できるだけ消化させた状態で寝るようにしましょう。

消化されたものを上手に吸収させるためには腸の働きが大切です。しかし、力がつくからといってお肉を食べすぎてしまうと、腸内で腐敗が起こり毒素がでます。焼肉を食べた後ガスがたまりやすいことはありませんか。その毒素を解毒させるために多量のエネルギーが利用されます。せっかく寝ている間に筋肉へ血液を循環させるなど、疲労回復のためにエネルギーを使わなければならないのに、消化させるためにエネルギーを使うのはもったいないです。

4.主なおかずは、魚や卵を中心に、時々豆腐、肉は豚肉を中心に時々鶏肉。

おかずには何をと悩まれるかもしれません。以前にお話しをした体内のエネルギーを作り出しやすい食材の組み合わせが大切です。また、良質な油をとるための魚類(イカなども含みます)を。ただし、環境汚染状況を見極めてください。腸は注意してください。

5.お味噌汁は、毎日。

朝食では、生卵ごはんにわかめなどの味噌汁で十分です。味噌汁は、においからも胃の働きを活性化させてくれます。ただし味噌はできるだけ十分に発酵したものを使用することがベストです。

6.炭水化物はしっかりと。ご飯に芋類。ジャガイモなどもしっかりと。

糖分も炭水化物です。練習中は、はちみつレモンや以前紹介したスポーツドリンクも組み合わせます。穀類の中に、雑穀や、赤米、黒米、緑米を含めたり、7分つきの米も時々利用すると効果的です。

7.マグネシウムをしっかりとるために、にがりをご飯を炊く時に加え、液体塩を麦茶やポカリスエットなどの飲料の中にも味に変化が起こらない程度加える。

マグネシウムを中心としたミネラルは、エネルギーを作りだすためにとても大切です。また、そのミネラルもバランスがとれた形が体内に入っても過剰摂取といった問題を生じることがありません。その中で、ミネラルが整った自然塩を使うことは手軽で、効果的です。

栄養士コラムVol8

徳野管理栄養士の栄養士コラム。今月は7月のレターの一部をお送りします (さらに…)

栄養士コラムVol7

徳野管理栄養士の栄養士コラム。

今月は6月に保護者の皆さんにお配りしたものを一部抜粋して掲載します。

平成23年6月13日

Dave Baseball Academy 

栄養レター

適切な食環境づくり

 東日本大震災が発生してほぼ3か月が過ぎました。私ごとですが、5月の中旬と6月初めに計6日間、岩手県の大船渡市と陸前高田市に災害栄養活動のボランティアに行ってきました。陸前高田市は、震源地からもっとも近い市であり、町全体が平地で近くにほとんど高台がありませんでした。そのため、被害状況は岩手県の中では一番大きいところです。自然の恐ろしさをまざまざと見せつけられました。震災にあわれた方々に心より謹んでお見舞い申し上げます。

 現在は、落ち着きライフラインもかなり復旧し、食事を作る環境は整えつつあります。食材の配給も行われています。

しかし、食材が平等に配布されなかったり、自分の食べたいものは送られてこなかったり、調理をしたくても調味料が十分になかったり、被災場所の人数が多いために、十分な皿数の料理を準備できなかったりと、何かを食べるということがとても難しい環境でした。 そのような中で、がんばって食事を作り、食べている避難場所の方々と、食事作りの環境が不十分なため、思うように食事をとることができない避難場所の方々とでは、体調、とくにがんばる気力に違いがでてきているように感じました。そんな中、私は食事環境を整えるボランティア活動に行ってきました。 

 さて、このような食事環境を整えることの重要性は、スポーツ選手を育てる食事環境にも通ずることがあるのではないでしょうか。子供たち自身の食意識を高めていくことは大切ではありますが、その前に、保護者の方々や関係スタップの方により子供たちが適切な食事ができる環境を整えることが大切だと思います。食事は与えたから食べるものではありません。食材から出発して、人がごっくんと飲み込んでくれるその段階までに、細かい段階が重なって人はごっくんと食事をするのだと改めで痛感しました。

  ごっくんと食べるまでに。 どんな段階があるでしょう。

1.おいしいと感じられる食材選び

2.食材の組み合わせ  

3.食材の味付け方法  

4.おいしく食べるための調理方法(焼くなど) 

5.盛り付け方  

6.食べる時間  

7.食べる雰囲気  

8。いっしょに食べる人?  

9.食べる場所 

10.調理ができる環境  

11.近所に適切な食品が購入できるお店は?  

12.適切な食事に対するアドバスをしてくれる人は?  

 思いつくままに書いてみました。適切な食事をするためにいくつの項目を満たすことができますか?

  もう一度子供たちが喜んでおいしく適切な食事がとれる環境であるか確認してみるのはどうでしょうか?

管理栄養士  徳野 裕子

栄養レターVol.6

徳野栄養管理士の栄養コラム。

今月は埼玉西武ライオンズ・栗山巧選手に話を伺った内容をまとめた5月分のレターの一部をお届けします。

平成23年5月6日

Dave Baseball Academy

栄養レター 

私ごとですが連休中は、大学生の野球部の栄養サポートに毎日関わり、5月5日には西武ドームにて埼玉西武ライオンズ対千葉ロッテマリーンズ戦を観戦してきました。かなり上部席からの観戦でしたが、各選手の体の大きさには改めてびっくりしました。特に下半身の大きさ、腰から太ももの太さです。その体の原点を探るために、今回はシーズン前にインタビューをしていました栗山巧選手の幼少期の食事を参考にまとめていきたいと思います。

 栗山巧選手 

1983年9月3日兵庫県神戸市生まれ(身長177㎝ 体重85)。育英高校時代には高校通算47本塁打を放ち甲子園にも出場。2001年にドラフト4巡目で西武ライオンズへ。2004年に1軍で初安打を記録すると2005年からは1軍に定着。2008年にはリーグ最多安打、ベストナインに選出され日本シリーズ制覇に貢献(打率.317)。2010年には外野手としては球団史上初となる144試合フルイニングフル出場を果たし、2度目となるベストナイン選出、ゴールデングラブ賞を受賞した(打率.310)。今まさにライオンズを牽引する注目の選手。

(栗山巧選手紹介ホームページより)

華麗なる高校時代からの経歴を持たれているにも関わらず、プロになるまで骨折はなく、大きな故障にも悩まされることはなかったそうです。その秘密を探ってみると。。

 ・だされたものは好き嫌いなく全部食べる

 ・大皿で出されたものもしっかり食べていた。

 ・あじの南蛮漬けや釘煮が大好きだった。

 ・幼稚園の時から、近くのお豆腐屋さんの豆乳が大好きで、

牛乳の代わりに飲んでいた。

 ・冷奴や高野豆腐も大好きだった。

 ・お母さんは、新鮮なお野菜を積極的に準備されていた。

出身の兵庫県ですが、有機農業が日本でも3本の指に入るほどの盛な県です。新鮮なお野菜は自然と手に入る環境だったと思います。また兵庫県名産の釘煮(兵庫県淡路島・播磨地区から神戸市にかけて作られるイカナゴ(スズキの稚魚)を甘辛く煮た郷土料理)も栗山選手の大好物だったそうです。さらに、牛乳よりも豆乳が好きで、ただしお豆腐屋さんの豆乳でパックの豆乳は苦手だったそうです。私は、栗山選手の頑強な体の基本は、新鮮なお野菜と新鮮な豆乳だったのではないかと思います。

栗山選手からのお言葉

 だされたものはしっかり食べて、お行儀よく

  それは、自然に栄養がつき、作ってくれるお母さんも喜んでくれるから。

感謝の気持ちについても伺いました。

管理栄養士  徳野 裕子

 

栄養レターVol.5

★徳野管理栄養士の栄養レター第5弾★

原発などの影響で、食の安全が叫ばれている昨今、DBAでは月に1度、徳野管理栄養士の栄養レターをお渡ししています。

最近では、個別に徳野先生へ質問される保護者の方も増え、DBAの「技術指導以外も塾生の為になにができるか」という理念に近づきつつあります。その一環として個別の栄養指導やカロリー計算(別途500円)なども実施し、側面からも塾生を応援しています。

今回は4月に保護者の皆さんにお渡ししたレターの一部を掲載します。

平成23年4月11日

Dave Baseball Academy 

栄養レター

 

今月は、とても大切な言葉を3月末に開かれた合同練習の折、元読売ジャイアンツ橋本清投手(大阪出身、身長188㎝ 体重90kg)より頂きました。

元PL~読売ジャイアンツ!橋本清投手より一言

食べる力をもつこともプロへの第一歩

 この橋本清投手の言葉は、とても大切な言葉です。

食べる力は、同時に生きる力 でもあるのです。

 橋本清投手は、なんと小学校卒業時には、身長が180㎝近くあったそうです。体重もしっかりあり、修学旅行では教員と間違われるほどだったそうです。その基本が食べる力なのです。

インタビューから見えてきた橋本選手の幼少期の食事です。 

1.たくさん食べる!

食卓にだされた物は、残さず好き嫌いなく食べること。

お菓子を食べても、ご飯もしっかり食べることができる。

2.エネルギー源の基本はご飯

小学生2年生から1回の食事でご飯を丼で2杯から3杯。

パンより米の方が好き。

3.食べる力があると。

給食は、いつもおかわりをしていた。

兄弟3人で末っ子だったが、食べる量は兄弟一だった。

おやつに、お好み焼き+ご飯+お味噌汁が定番だった。

 その他には、魚も大好きで、猫よりもきれいに食べていたそうです。

管理栄養士 徳野裕子

栄養レターVol.4

月1更新の徳野管理栄養士の「栄養レター」

今回は3月に保護者の皆さんにお配りしたものの一部をご紹介します。

平成23年3月1日

Dave Baseball Academy 

栄養レター

先月に引き続き、平成23年1月6日はじめての合同練習で指導していただいた、今シーズン注目されている選手の一人西武ライオンズ片岡 易之選手(身長176㎝、体重82㎏)の食事についてです。ただ、今回のテーマは少し保護者の方には耳が痛い内容かもしれません。片岡選手の幼少期の食事についてき聞いてくると、保護者の協力が見えてきました。

ご両親ともに、アスリート経験者であっため、ある程度は食事を大切だと考えていらっしゃったようです。ただし、片岡選手も今振り返ってみると言われていました。自分では自由に食べていたように思うが、食環境は管理されていたのではないでしょうか。さて、片岡選手の具体的食事のポイントは、“ポテトチップス”だと感じました。この意味はとても深いです。

しかも自分で作って食べていたそうです。さてその意味は。。。。

さて今月のテーマは

 保護者の皆様、さりげなくよりよい食環境を作ってあげてください!

 管理栄養士 徳野 裕子

栄養レターVol.3

月1更新の徳野管理栄養士の「栄養レター」

今回は2月に保護者の皆さんにお配りしたものの一部をご紹介します。

平成23年2月1日

Dave Baseball Academy 

栄養レター 

今月は、平成23年1月6日はじめての合同練習で指導していただいた西武ライオンズ片岡 易之選手(身長176㎝、体重82㎏)の幼少期の食事についてです。

出身は千葉県、3人兄弟の末っ子で兄弟全員野球されていたそうです。もちろん食べ盛りの子供たち3人でしたので、大皿にもられたおかずを3人が競って食べていたそうです。ごはんは1回3杯までと決められ、小学校2年生の頃から練習量が増えると同時に、ごはんはしっかり3杯食べていたそうです。それでも足りない時もあったとか。肉ばっかり食べていた思い出が強いようでしたが、しっかり聞いてみると、朝食には必ずあじの開きがあったそうです。ここでも肉と魚をバランスよくだと思います。次回も引き続き片岡選手についてお話します。

そこで今月のテーマは

 練習前、練習後 ごはん(おにぎり)をしっかり食べましょう!!

管理栄養士 徳野裕子

栄養レター②

月1更新の徳野管理栄養士の「栄養レター」今回は1月に保護者の皆さんにお配りしたものの一部をご紹介します。

3月11日に起きた震災の影響で「食の安全」が叫ばれる昨今、先日の合同練習の際も急遽徳野先生にお越しいただき、保護者向けのセミナーを開催しました。

DBAではきちんとした情報をお届けする事を基本に少しでも日々の生活のプラスになればと思い活動しています。

それでは、1月号をご覧ください。

平成23年1月6日

Dave Baseball Academy

栄養レター No.2

お菓子や清涼飲料水の表示をしっかりみましょう!!

 昨年末Dave Baseball Academyを通して、中日赤坂和幸選手(1989年9月4日生まれ 身長184cm体重83kg)にお会いし、幼少期の食事について伺いました。するとこんな言葉がでてきました。とても厳しい食事管理が伺えますが、本人はそんなに難しいことではないといった感じでした。

 *お菓子は食べない。

 *パンを好きではない。

 *炭酸飲料は飲まない。

 *間食はごはん+納豆などを食べていた。

 *9時~10時には寝ていた。昼寝も良くした。

気がついたことを書かせていただきましたが、最後に「最初ちょっと大変だけどなれるとできますよ。」とアドバイスをいただきました。

栄養レター

DBAでは栄養管理士の徳野裕子先生にお願いし、お母さん方への栄養指導を行っています。

「スポーツドリンクは飲んでいいんですか?」「食事はどんなものを食べさせたらいいの?」そんな素朴な疑問から専門的なカロリー計算(別途500円)まで行っていただいています。

そして、月に1回「栄養レター」という形でお渡ししています。このコラムでは、お母さん方にお渡ししている「栄養レター」の一部を掲載します。

●平成22年12月3日号(第一回)

Dave Baseball Academy 

今、スポーツ栄養としてあらゆる競技種目の陰に栄養活動が存在します。そこで、Dave Baseball Academyでは、最新の栄養情報と、現在活躍しているプロの選手の方々の幼少期の食生活から、年齢に応じた栄養サポートをしていきたいと思います。毎月1回のレターでは、共通したテーマを取り上げたいと思います。詳細については、ご相談ください。

【冬はしっかり太りましょう!】

 人は、栄養も大切ですが、その地域の季節にそった生活も重要なのです。動物が冬眠をするために秋の時期にしっかり栄養をつけて、春をまつように、人も季節に合わせた身体の動きがあります。その一つに、成長期の冬の過ごし方です。特に身長を伸ばすために、冬の時期にしっかり脂肪も含めて蓄えることが、春から夏にかけての成長につながります。そのポイントをまとめてみました。

1.規則正しい生活を

(夜10時から2時までの間に成長ホルモンがでます。その時間は必ず寝るようにしてください。) 

2.以下の点に注意し、バランスの良い食品と取るようにしましょう。

  ・食品添加物

  ・食品衛生を気にしすぎた食品(過剰な消毒)

  ・環境汚染物質の影響を受けやすい食品(魚・卵・チーズ・乳製品など)

  ・残留農薬の多い野菜

  ・トランス脂肪酸の多いもの

 ・遺伝子組換え食品(除草剤耐性や害虫抵抗性の作物)

主な食品 大豆、とうもろこし、わた、なたね、じゃがいもなど

3.脂肪もしっかりと!

管理栄養士 德野 裕子