第9期DAVE Baseball Academy ご卒業おめでとうございます。
卒業までにはいろいろな事がおありだったと思いますが、あっという間であり、良い思い出を思いだし、これからの旅たちの大きな門出の時だと思います。
在校生の方々には、どうぞ引き続き練習に励まれることを心よりお祈り申し上げます。
さて、最初に訂正のご連絡です。前回の合同練習でお渡しました栄養レターの遺伝子的要因を調べることができる式ですが、男女共に最後に+2㎝の記述をしておりませんでした。正式には、以下の通りとなります。
ただし、この正式な式は少し高めにでていると感じております。ここから、遺伝的要因±4㎝の範囲内に多くの選手の方々は該当されると思います。
もちろん例外的な身長の伸びを現すこともあります。
あくまでも概算的遺伝的要因を調べる式です。
男の子 【父の身長(㎝)+母の身長(㎝)+13㎝】÷2+2cm
女の子 【父の身長(㎝)+母の身長(㎝)-13㎝】÷2+2cm
前回もお伝えしたように、小学生から中学生にかけては、平成12年乳幼児身体発育調査報告書(厚生労働省)で作成された成長曲線を利用し、毎年どのくらいの伸び率で成長できているかを確認してみましょう。
食べて寝る子は育つ!
当たり前のようですが、最近のお子さんはこのような事がとても難しい環境にいらっしゃると思います。また、目の使い過ぎや視力低下に対して適切なめがねを使用しないといったことも成長の障害となります。
その大きな理由は、体内で食事および腸内細菌からつくられるエネルギーが、人が生きていくために最も必要な体内の部分からエネルギーが使われるからです。その上では、大きな体をつくるということは、最低限必要な人が生きる部分においては、最後の段階になるのです。
だからこそ、遺伝的要因では背が伸びる可能性が十分にあるにも関わらず、体内でつくられるエネルギー量が十分ではなければ、成長のスピードを妨げてしまっているかもしれません。体内のエネルギーが十分につくられない、もしくは体内のエネルギーが不必要に使用されることが以下の内容です。
①食事の量が少ないために、体内でつくられるエネルギーが不足する。
②生きていく上で必要な部分にトラブルがあるとき、例えが視力低下やアトピー性皮膚炎といった体の機能が上手く行われない場合、エネルギーで言えば、エネルギー漏れが発生しているところがあると考えることができる。そのため、成長よりもエネルギー漏れの部分に多く体内エネルギーが使用される。
③体内に不必要な物質が入った場合、例えばタバコの煙に含まれる化学物質が体内に入った場合、体から外に出すために、多くの体内エネルギーが使われる。
④エネルギーを体内でつくることもできる腸内細菌を、不必要に除菌してしまうと、体内でつくられるエネルギー量が少なくなる。
⑤成長ホルモンがつくられる夜10時~2時の間に寝ることを意識せず、睡眠不足や良質な睡眠がされないために、体内でエネルギ―が十分に作られない。
皆さんが、エネルギーをカロリーとして考えると上記の内容を理解することは難しいかもしれません。しかし、体内のエネルギーを物理的エネルギーで考えて頂ければ難しくないと思います。車など機器を動かすためには、エネルギーが必要であることと同じように、私たちの体も体内で生産されるエネルギーがなければ、動くことも成長することもできないのです。
「野球少年の食事バイブル」の筆者の一人である、北海道日本ハムファイターズの専属公認スポーツ栄養士の柄澤さんは、特に二軍選手の育成では、食事をしっかり食べてもらう指導を行うそうです。選ばれた選手であっても、体がまだきちんとできていないそうです。その時に、何よりもしっかり食べられる習慣が身に付いているかがとても重要だと言われています。
今、大きくなるために食べることも必要ですが、
皆さんに、今必要なことは
しっかり食べる食習慣を身に付けておく! ことが大切です。
☆料理のポイント
鶏肉や切り身の魚をさっくりジューシーに揚げるポイント
鶏 モモ肉1枚(鮭 2切れ) 調味料 醤油 大さじ1、酒 大さじ1
①鶏肉を適当な大きさに切って、調味料をかける。
②液体が残っていると思うので、その中に最初小麦粉を適量ふりかける(約大さじ1)。少し水分が残る程度で小麦粉が鶏肉のまわりに絡んだ後、片栗粉をまぶす。残っている水分で鶏肉に衣がつくようにする。
③鶏肉に火が通るように揚げる。
公認スポーツ栄養士 管理栄養士 德野 裕子