栄養士コラムVol.16

徳野管理栄養士の『栄養レター』

今月は3月に保護者の皆さんにお配りしたものの一部をアップします。

 

平成24年3月26日

Dave Baseball Academy 

栄養レター

 

 2期生の皆さんご卒業おめでとうございます。

これからのご活躍を心からお祈り致します。

3月10日に卒業証書が授与されました。その時に、タック川本さんから卒業生の皆さんに祝辞がありました。タック川本さんは皆さんご存知の通り、メジャーリーグ エンゼルスのスタッフとして、日本人では初めてチャンピオンリングを手にされた方です。祝辞の中で印象に残ったことが2つありました。

●考えて野球をすること。

●何でも食べられるようにすること。

このことは、食の立場からもきちんとつながると思います。何でも食べてどんな場所でも、どんな時でも野球ができるようにすること!

その為には、今の環境で何が足りないのか、何を食べた方がいいのかを考えること!

その習慣は小さい時からつけてください。少しずつ焦らず、考えて食べる習慣をつけることが大切で、必ずしも理想的な食事をしなければならないということではありません。

 つい気を付けなければ少なくなってしまう食品

・雑穀米(黒米、緑米、赤米、玄米、ひえ、あわなど)

黒米は中国や、東南アジアでも食べられています。日本では、1989年以降に農林水産省のプロジェクトにより、品種改良されました。

 玄米の一方に、ポリフェノールの一種であるアントシアニン系の紫が多く含まれています。抗酸化作用もあり、紫色や、赤色に多く含まれています。目の予防や動脈硬化予防にも良いと言われていますが、スポーツ選手には、何よりも抗酸化作用と、ビタミンB群やビタミンE、鉄、マグネシウムが白米よりも豊富であることがうれしいことです。ちょっとだけ加えるだけでも毎日のご飯ですので、効果があります。

 ・海藻・きのこ・こんにゃく類→どれか一つでいいです。

毎食加えることがベストです。

 ただし、きのこ類は放射性物質が検出される場合があります。ご注意ください。また、今後は、海藻類についても注意する必要があるかもしれません。

・豆類(ただし、大豆を除く)

 あずき、花豆、うぐいす豆など。甘いお豆でもかまいません。

 豆類の中には、たんぱく質を多く含んでいると同時に、エネルギー代謝に関係のあるビタミンB群や、食物繊維も多く含んでいます。

・果物(季節のものを)

 これからのシーズンは、イチゴです。イチゴは、ビタミンCが豊富で、水溶性食物繊維も多く、放射性物質はわかりませんが、ダイオキシンなどの化学物質を排泄してくれる働きがあります。だたし、一方でイチゴは残留農薬率が最も高い食品でもあります。農薬の少ないイチゴは、食べた後に口の中に苦さが残らず、ほのかな甘みがしっかり残ります。3歳児以下のお子さんで本能がしっかり残っているお子さんは、残留農薬率が高いイチゴを食べた瞬間に、口をゆがめます。スポーツ選手には、本能があるはずです。意識して食べるとイチゴの違いが分かるはずです。

・季節の変わり目のお野菜

 今なら、菜の花、これから山菜や筍。これらは日本の食文化の特徴でもあり、ほんの一瞬の食材です。1回でいいですから、必ず食べるように心がけてください。日本の風土に根付いた食材は、私たちの体をリセットしてくれる食材でもあるのです。

もちろん主食・主菜・副菜・果物・乳製品類 食事バランスガイドに従った食事が基本であることは、しっかり理解をしておいてください。

管理栄養士 徳野 裕子

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